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2006年4月 3日 (月)

●おおきな木

Arigatou_1みなさん、こんにちは。e-絵本のアキンガーです。東京は桜が見頃みたいですね。こっちも、やっと春めいてきました。ついついキャンディーズを口ずさんでしまうアキンガーです(キャンディーズ……知ってますよね…)。

それはそうと、恥ずかしいのですが、私は生まれつきの貧乏性。そのうえ強い偏見の持ち主なので、自分の器に対して不相応な環境へ行くと、とっても卑屈になってしまうのでした…。(こうして文字にすると本当に最悪だな…)
先日、とある高級車ディーラーに設計屋の友人に誘われて行って来たんです。友人いわく「あそこの内装がいいから見てこい。ってお客さんに言われた」だって。なので2人とも買う気も無いし、その高級車自体にこれっぽっちも興味がない。それなのにディーラーに行かなければならなかった。
車で到着すると「やべえな…」あまりに高級感漂う建物。心底ひやかしの我々は入るのをためらうくらい。おまけに客人はゼロ、絶体絶命(?)です。

私の偏見に満ちた今までの経験からすると、場違いのムード満点で、何しに来やがった。って視線を浴び、何か聞くとものすごく横柄な対応を営業マンにされるんだろうな〜…きっとそうだ、そうにちがいない。実際そんな経験が何度もある!これ以上ないマイナス思考全開。でも今更帰れないので、平静を装い入店。

言うだけあって内装はすばらしかった。第一印象は「広い!」。高い天井に、白を基調にした壁はガラスと鏡で構成されていてアクセントにシルバー。大理石の床は「あれ?靴脱いだ方がいいのかな」なんて思うくらいピッカピカ。超ゆったりとした空間のショールームに高級車が贅沢にも1台「かっちょいい〜」。初めて東京に行った田舎の学生みたいにウロウロしていたら、ホテルマンかよ!って感じの営業マンがスルスルと寄ってきた。くやしいが男前の男。無意味にプレッシャーを感じていると「いらっしゃいませ」意外にも低姿勢でおだやかな口調。友人が正直に来店の理由を話すと「そうでいらっしゃいますか。それではご案内いたします」などとまたまた意外な対応。
それからというものは、その男前に車はもちろん、建物も、隅から隅まで丁寧に説明を受け、セレブの仲間入りをした錯覚におちいるほど、優雅な時間でした。我々の台詞のほとんどが「ほ〜」「へ〜」の2種類。

ひと通り説明が終わり座るのに緊張しそうなハイカラなイスに勧められるまま座ると「お飲物は何になさいますか?」メニューを見せられ、綺麗なねーちゃんが運んできた。そんでもって職業柄「これは高い」って直感する高級車のパンフレットを3種類もらって、帰りは小雪が舞い散る中、我々が見えなくなるまで外で頭を下げて見送ってくれました。

すばらしい!!感動のディーラーでした。金があったらあそこで買う!そんなふうに思えた。客を区別しない。そのへんが違うよね〜。ん〜〜まぁヒマだったって可能性もあるけど…
でも、へたな中古車屋のほうが横柄な態度だ! な〜んて話はさておき今日の絵本です。本題を忘れるくらい長い前置きですみませんでした。今日のは「おおきな木」です。この絵本は

いい絵本です(なんと漠然とした表現……)。シェル・シルヴァスタインという人の絵本なのですが、とってもいいお話の絵本、おおきなリンゴの木と小さな子供のお話。
二人はっとっても仲良しです。いつも子供はリンゴの木にやってきて、楽しく遊んでいきます。木も子供が大好き。でも子供は成長していくんですよね〜。変わっていく少年に、変わらない愛情で接するリンゴの木。「木はそれでうれしかった。」という文章が何度も出てきて、溢れる愛情と寂しさをひしひしと感じ、心に残ります。リンゴの木が優しすぎて忘れられません。この絵本はお子さんはもちろんなのですが、大人に効く感じがします。与え続ける愛情を考えさせられます。
イラストレーションもまたいいです。線画一色で描かれていてチープなクオリティが光る素敵な絵です。リンゴの木はゆらゆら揺れたり、枝の動きで、心模様を実によく表現しています。すべてのページの構図は表紙とほとんど変わりませんが、とってもドラマを感じます。
時間をかけたイラストレーションもいいですが、この本のシェル・シルヴァスタインや「アンジュール—ある犬の物語」のガブリエル バンサンさんのようにモノクロの作品もとっても素敵です。要はなにをテーマにどう伝えるか?そんなところが問題なのだと思います。
関係ありませんが、シェル・シルヴァスタインさんの写真が巻末にあるのですが、これがまたインパクトあります。(^^)
虚勢を張る毎日に本当に大切な事ってなんだろう、「僕はありがとうと言えるだろうか」などと考えさせられる物語とイラストレーション。是非一読ください。アキンガーの個人的なオススメ度は6です。
(作:シェル・シルヴァスタイン 訳:ほんだ きんいちろう 発行:篠崎書林 )
 
 
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コメント

28年前の4月3日、夜汽車に乗って、
4月4日の夜に後楽園球場で行われる、
キャンディーズの解散コンサートを見に行きました。
燃える夜を過ごしました。

投稿: ひでぽん | 2006年4月 4日 (火) 08時46分

さすが高級車ディーラー、人を見る目がありますね。近い将来アキンガーさんが大金持ちになると見抜いたのです。というか客を選ばない誠実な対応は接客現場の基本です。どこで何言われるかわからないし、大金持ちが悪臭漂わせている場合もあるし。

投稿: 袋小路ましゅまろ | 2006年4月 7日 (金) 01時54分

●ひでぽんさま、こんにちは!
まじっすか?解散コンサートいったんですね。すげー!!
「ランちゃ〜ん!」なんて叫んできたんですか?いいな〜。
それにしても、ちょうどピッタリ28年前。知らなかったんですが超タイムリーな話でしたね…驚いた。

●ましゅまろ様、こんにちは!
ん〜そうですね〜おいらが金持ちになる可能性は高いです(^^)が、接客のひどい店もかなりの確率であるような気がします。「おまえ、何様だ」って感じ。
あ、今気付きましたけど、人のことは実は言えなかったりして…一番見かけで判断しているのは実はおいら?やべぇ生まれ変わらなきゃ…

投稿: アキンガー | 2006年4月 8日 (土) 13時33分

アキンガーさんがいつも私をVIP処遇してくれていた理由がわかりました。生まれ変わっても私へのVIP待遇は続けてください。

投稿: 袋小路ましゅまろ | 2006年4月13日 (木) 01時27分

ましゅまろさま、こんにちは!

もちろんです!

投稿: アキンガー | 2006年4月14日 (金) 13時21分

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